地球生まれの異星人―自閉者として、日本に生きる
泉 流星

定価: ¥ 1,680
販売価格: ¥ 1,680
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発売日: 2003-11
発売元: 花風社
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感動的な半生記
私にも思い当たる症候がなくもないので,覚悟して読み始めた.そして感動した.ここまであからさまに自身のことを語る才能は只者ではない.特にアメリカ留学の部分には圧倒される.かの地では目立たなくては生きている価値がない.そのため著者のハンディは逆に有利に働くし,友達もできる.日本と言う了見の狭い人間の集まった所に生きるのが辛いのだ.日本の教育は個性を育てるのではなく,徳川時代以来,個性を殺すものだったことがこの著しい対照の基本にある.幼い頃から日本の教育に疑念を抱いて,先生達に反抗することで身を守ってきた私だが,今はそれすら不可能のように見える.この国に未来はあるのか,疑わしい.個性を育てる教育に切替える以外に未来はないだろう.ここまで考えさせられた自叙伝は稀である.なお,症候を明瞭に示すことが,同様な脳の持主に不安を与える心配はないと私は (多分著者もこれについては熟考しただろうし) 判断する.
一人の人物のドキュメンタリーとして普通に面白い。
一人の個性的な人の自叙伝として、大変興味深く面白い、惹きつけられる読み物でした。
私には流星さんの異性人的情報処理能力が羨ましいです。
普通の地球人なら当たり前にこなしてしまうであろう日常のあれこれを、
様々な視点から探りその本質を汲み取ろうとする著者の才能は、
何の変哲も無く世の中を渡ってしまう普通の地球人では気付く事のできない
この世の面白さを沢山見い出す事のできる才能なのではないかと思う。
流星さんにはアスペルガーというアイデンティティーだけに囚われない、
ユニークで面白い生き方をして欲しいです。
地球の流儀に囚われず、異性人パワーを発揮して頂きたいです。
何らかの気づき・確認・共感がある一冊
当事者の本は、辛い体験を想起させるので
何冊かトライしたが最後まで読めずにいた。
そんな状態が続いたある眠れない夜、
半ば諦め気味に、この本を手に取り読み出した。
そして、読み終わるまで一度も本を置く事がなかった。
当事者が書いた本の中では一番読みやすかった。
それは、過去の出来事の章でも淡々と綴られていて、
思い出して辛くなる事が少なかったから。
そして、著者と共通する部分が多く(夫婦間の事など)
経験からくる悲壮感が漂っていないことが理由だろう。
お陰で、自分を振り返る作業ができ、生活する上でヒントにもなった。
きっと地獄のような日々が何年もあったに違いない。
でも、それを感情を込めて書かなかった (書けなかった?)著者に感謝したい。